お腹の症状

お腹の症状について

「おなかが痛い」とき、原因となる疾患はさまざまです。一時的なものから、治療が必要となるものまで幅広くあります。
当院では、問診やお腹の診察をもとに必要に応じて検査を行い、丁寧に原因を見極めていきます。

便秘

子どもの便秘は決して珍しくありません。
排便の間隔があいてしまったり、便が硬くて出しにくかったりすると、お腹が張って痛みを訴えることがあります。
当院では、お子さんの年齢や症状に合わせて、生活指導やお薬の調整を行います。治療は食生活の見直し、内服療法、浣腸を組み合わせて行います。無理のない加療を通して、長期的なお子様の症状の軽減、自立排便習慣の確立を目指します。
下記のようなブリストルスコアというものがあります。タイプ3-5の便を目指していきます。

胃腸炎

様々な世代、様々な季節に流行が認められます。ウイルスや細菌が原因で、吐き気・嘔吐・下痢・発熱などの症状がみられます。
特に冬場はノロウイルスやロタウイルスによる感染の方が多く見られます。
嘔吐、下痢症状が出現した場合は当科で主に脱水の評価、適切なお薬の処方、生活・食事療法を行います。点滴にも対応しておりますので医師が必要と判断した場合は院内で点滴を行うこともございます。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は小児患者様にも比較的頻度の多い疾患です。
便秘と下痢を交互に起こすような腹痛がある方は診察が必要となります。当科ではレントゲンやエコー検査、必要時の血液検査も行うことがでます。
整腸剤や緩下薬、漢方も組み合わせて治療を行います。
飲食習慣の改善も有効な時があります。

虫垂炎(盲腸)

急性虫垂炎は、異物や糞石などが原因で、虫垂内の閉塞がおこり、二次的に細菌感染を起こす化膿性の炎症です。虫垂に穴があいた場合は、穿孔性虫垂炎といいます。手術する時期を逃すと、腹膜炎などの重い合併症を起こす可能性があります。
症状としては嘔吐、移動性の腹痛(上腹部から右下腹部へ)、発熱等の症状がある場合は虫垂炎を疑います。
当科では血液検査、腹部エコー検査、腹部レントゲン検査等を用いて精査を行うことが可能です。

その他の腹痛

IgA血管炎(アレルギー性紫斑病)、腸重積、腹部の腫瘤など様々な疾患があります。
小児科専門医の判断のもと適切な検査を行ってまいります。

当院では精密検査も可能

  • レントゲン検査
  • エコー検査
  • 血液検査

当院ではレントゲン装置も常設しており、症状が長引く場合などレントゲンでの精密検査も可能です。
腹痛が続くときや、乳幼児で食欲の低下・元気のなさが見られる場合は、早めにご相談ください。

よくあるご質問

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この記事を書いた人

福永遼平医師3

医療法人鶴町会 理事
流山鶴町皮膚科・小児科クリニック 院長(小児科担当医師)
福永 遼平 医師
◆小児科専門医 ◆医学博士