アレルギー疾患、舌下免疫療法(花粉症、アレルギー性鼻炎)

流山鶴町皮膚科・小児科クリニックでは、
スギ花粉に対する「シダキュア」、およびダニアレルギーに対する「ミティキュア」を用いた
**舌下免疫療法**を行っております。

これらは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を体に少しずつ慣れさせ、アレルギー症状の体質改善を目指す治療です。特に、小児期から治療を開始することで、将来的なアレルギー症状の軽減が期待できます。

お子様から成人まで医師が適応と判断した場合は保険診療での治療適応となります。当院小児科、もしくは皮膚科でご相談ください。

舌下免疫療法初期治療開始についてお知らせ、2025年10月18日

「シダキュア」「ミティキュア」の初回導入薬(初期開始量)が近隣の薬局さんに入荷されましたので、舌下免疫療法の治療を開始します。
まずは当科でドロップスクリーン検査歴のある患者様、舌下免疫療法についてご相談をいただいている再診患者様を中心に初回導入治療を開始いたしますので、当科小児科外来でご相談ください。成人の方は皮膚科受診時のご相談も可能です。

ただし入荷数に制限がございますので受診日の即日の開始が難しい場合がございます。その際は予約という形をとらせていただく場合がございますのでご理解いただけますと幸いです。

舌下免疫療法開始時の流れについて

①開始日(通常外来枠、16時までにご来院ください。)
医師の判断で舌下免疫療法の適応となった場合は、院内に設置してある同意書を用いた説明後、初期治療としてシダキュアもしくはミティキュアの初期量を開始します。
同意日、治療開始日に近隣の院外薬局で薬を受け取って頂き、同日クリニックに再来院いただきます。初回投与を院内で施行いただき、30分間経過観察を行います。経過観察で問題がなければ翌日以降は家庭で初期投与量を1日1回舌下投与していただきます。

②2回目の外来
開始後8日目で再来院いただきます。この際に基本的には1回目の受診時に処方した増量量のお薬もご持参ください。
初回と同様に増量分を院内で試していただき30分経過をみさせてください。増量分でも問題ない場合は以後13日分家庭で舌下投与を継続していただきます。

③3回目の外来
2週間後外来を再診いただき問題がないと医師が判断した場合、1か月分の処方をお出しします。

④以後3-5年間は1か月に1回外来で経過観察をさせて頂きます。今後オンライン診療を用いた継続処方も検討しております。

当院のアレルギー検査について|ドロップスクリーンA-1

流山鶴町皮膚科・小児科クリニックでは、
**「ドロップスクリーンA-1」**という血液検査を導入しています。

この検査では、以下のような41種類のアレルゲンを一度に調べることができます:

  • スギ、ヒノキ、ハウスダスト、ダニ
  • 犬・猫などの動物アレルゲン
  • 卵、牛乳、小麦、大豆、ピーナッツなどの食物アレルゲン
  • 花粉やカビ類 など

少量の血液で検査が可能なため、お子さまの負担も少なく、当日中(検査時間は30分程度)に結果をお伝えすることが可能です。成人の方ももちろん検査可能ですので詳しくは院内で医師にお尋ねください。(皮膚科、小児科ともに対応可能です。)

アレルギーについて気になる症状がある方は乳児から成人の方まで当院皮膚科、小児科で対応可能です。ぜひとも流山鶴町皮膚科・小児科クリニックでご相談ください。

・アレルギーに関して院内検査が充実しております。皮膚科ではかぶれ症状(遅発型アレルギー)に対してパッチテストが可能です。
・アレルギーに関連するアトピー性皮膚炎、皮膚のかゆみ、かぶれ、気管支喘息、花粉症、舌下免疫療法、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎等のご相談は一般診療枠でお願い申し上げます。(2か月前からの事前予約も可能です。)

舌下免疫療法の対象となる方

以下のようなお子さまに、舌下免疫療法はおすすめです:

  • 毎年スギ花粉症でつらい思いをしている
  • 年中、ハウスダストやダニで鼻炎症状がある
  • アレルギー性鼻炎で眠れなかったり、集中できなかったりする
  • アレルギー薬を減らしたい、または根本的に改善したい

舌下免疫療法は、長期間(通常3〜5年)継続する必要がある治療です。検査結果や症状の程度に応じて、開始のタイミングや適応を慎重に判断します。

まずは一度、小児科をご受診ください。今までのアレルギーの症状や検査歴、内服歴等総合的に判断したうえで最適な治療を考慮いたします。

よくあるご質問

舌下免疫療法に副作用はありますか?

口の中の浮腫、かゆみ、不快感・唇の腫れ等が起こります。重篤なアレルギー反応が起こる可能性も否定はできないため院内での経過観察を行わせていただきます。

価格は高いのでしょうか?(経済的的負担が心配です。)

保険診療内での治療となります。保険証をお持ちください。お子様の場合は受給券もお持ちください。

いつから治療を始めるべきですか?

くしゃみ、鼻閉症状がつよい方は小児患者さんから成人の方まで治療可能です。1日1回舌下投与し1分間ほど保持する必要があるため、小学生以上で毎日の治療に協力ができるようになったタイミングがいいと思います。

服用時にさけることはありますか?

服用前、および服用後2時間は激しい運動、入浴、成人の方はアルコール摂取・喫煙をさけてください。

この記事を書いた人

福永遼平医師3

 医療法人鶴町会 理事
 流山鶴町皮膚科・小児科クリニック 院長(小児科担当医師)
 福永 遼平 医師
 ◆小児科専門医 ◆医学博士