水ぼうそう(水痘)

水ぼうそう(水痘)とは?

水ぼうそう(水痘)は、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスが原因で起こる感染症です。

水ぼうそうは感染力が強く、すべての発疹がかさぶたになるまで、保育園・幼稚園・学校はお休みとなります。新しい発疹が出ず、全体的に発疹が乾いてきたら、医師が登園可能かどうか確認します。

症状

発熱とともに、かゆみを伴う水ぶくれ状の発疹が全身に出現するします。発疹は、顔から体、手足へと広がることが多く、
赤い発疹水ぶくれかさぶたの順に変化していきます。

また、このウイルスは一度治っても体内に潜伏し、成人以降に「帯状疱疹」として再び症状が現れることがあります。感染してから症状が出るまで 2週間前後の潜伏期間があります。

感染経路

ヒトからヒトへ感染し、その感染力は非常に強いと言われています。

  • 空気感染:咳やくしゃみに含まれるウイルスが空気中に漂い、それを吸い込むことで感染します。
  • 飛沫感染:咳やくしゃみの飛沫(しぶき)を直接浴びることで感染します。
  • 接触感染:発疹の中の液など、ウイルスが付着した手で口・鼻・目を触れることで感染します。

治療方法

かゆみ止めの内服・外用薬や抗ウイルス薬の使用します。特に発疹が出始めてから早期に開始すると効果的です。

予防方法

水痘ワクチン(定期接種)が有効な予防方法です。
通常、1歳で1回目を接種し、3〜12か月の間隔をあけて2回目を接種します。
2回の接種により、発症および重症化の予防が期待できます。

家庭での対処法

家族内発症もリスクが高いですので特に免疫が弱い方との接触は極力さけてください。

この記事を書いた人

福永遼平医師3

医療法人鶴町会 理事
流山鶴町皮膚科・小児科クリニック 院長(小児科担当医師)
福永 遼平 医師
◆小児科専門医 ◆医学博士