マイコプラズマ感染症

マイコプラズマ感染症とは？

マイコプラズマ感染症は、Mycoplasma属の細菌によって引き起こされる感染症の総称です。
その中で最も一般的なものがマイコプラズマ肺炎です。
マイコプラズマ肺炎はMycoplasma pneumoniaeが接触・飛沫感染することにより生じる肺炎で健康な幼児や若年成人の肺炎に多く見られ秋から冬に流行しやすいです。
潜伏期は2～3週間と他の細菌に比べて長く、近年増加傾向です。

症状

症状としては
初期症状: 軽度の咳、喉の痛み、微熱
進行症状: 激しい咳、痰、発熱、頭痛、全身倦怠感
がみられます。

受診の目安

以下の症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診することが推奨されます。

• 高熱（38℃以上）が続く
• 激しく頑固な咳が続く
• 呼吸困難や息切れを感じる
• 胸の痛みや圧迫感がある症状が一週間以上続く
• 全身の倦怠感や食欲不振がある 特に注意が必要な人
• 免疫力が低下している人（高齢者、持病のある人、免疫抑制薬を服用している人）
• 小児や乳幼児
• 妊婦

症状が軽い場合でも、感染を広げないために早めの診断と適切な治療が重要です。

治療方法

第一選択薬としてマクロライド系抗菌薬を10日間、耐性菌が疑われる場合はトスフロキサシンあるいはテトラサイクリン系抗菌薬を経口投与します。
ただし、8歳未満にはテトラサイクリン系抗菌 薬は原則使いません。

家庭での対処法

• 医療機関の受診 早期診断と治療が必要です。 咳や発熱などの症状が現れた場合、早めに医療機関を受診して診断を受けましょう。
  
• 感染拡大の防止
  ・隔離: 感染者を他の家族と分けて隔離します。特に寝室やバスルームを分けると良いでしょう。
  ・マスクの着用: 感染者が他の家族と接触する場合や部屋を出る場合、マスクを着用します。家族全員がマスクを着用するとさらに効果的です。
  ・手洗いの徹底: 感染者も他の家族も、頻繁に手を洗うようにします。石鹸と流水を使い、少なくとも20秒間しっかりと洗います。
  ・消毒: ドアノブ、リモコン、電話など、頻繁に触れる物をアルコール消毒液で定期的に消毒します。
  
• 症状の観察 症状の変化をチェック: 発熱、咳、息切れなどの症状が悪化したり、新たな症状が出た場合は、すぐに医師に相談します。
  ・体温の測定: 定期的に体温を測定し、発熱が続く場合は医師に報告します。